寺子屋

書評ブログです.

哲学

書評:「青年の大成」安岡 正篤

本書は,明治生まれの哲学者,思想家である安岡正篤が1963年に日光で行った4日間に渡る講演の内容をまとめたもの. 若い人たちに向けて,精神的自律や自立を通して,正しく自己を確立することの意義を説いている. 「苦労の足りない幸福などあてにはならない…

書評:「美学」Alexander Gottlieb Baumgarten

著者のカタカナ読みは,アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン.18世紀の神聖ローマ帝国・プロイセン王国出身の思想家. 本書は,美学を哲学の一領域として確立させた著者の代表作.800ページにも及ぶ大作でありパラパラと眺めるのも一苦労であり,…

書評:「啓発録」橋本 左内

橋本左内については高校で日本史の授業で習ってから気になっていた.そんなわけで今回,啓発録に触れることができてよかった. 本書については,現代語訳もわかりやすく,また原文も掲載されているので引用する際などに役にたちそうだ.自分を律する姿勢を常…