寺子屋

書評ブログです.

書評:「もうダメかも 死ぬ確率の統計学」Michael Blastland, David Spiegelhalter

人生における様々な場面で,本当に死に至る確率を紹介した一冊.

改めて数字を見ると,人間はドラスティックな死因に対しては過大評価,些細なリスクについては過少評価しがちということがわかる.著者らがまとめた,各種線源から浴びる放射線量一覧やハザード別死亡率一覧は,とてもわかりやすかった.主人公のライフイベントを小話しつつ,数字を紹介する本書の形式が鬱陶しいが,それでも一読の価値はアリ.正しく恐れるためには知識が必要である.