寺子屋

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書評:「独学のすすめ」加藤 秀俊

独学のすすめとタイトルにあるが,教育を切り口にした人生論の本と言っても差し支えないだろう.

1975年とかなり古い本のため,すこし時代を感じるような思想も散見されるが,現在に通ずるところも多い.

「問題を作る能力」を持った学生が減ったという主張などは今日でもよく聞く(単調減少なのかだろうか?).本書の要点としては,大量情報社会だからこそ,情報の収集時点および吸収時点での取捨選択が大切,つまり独学というスキルを磨くべきという感じだろうか.